本編は原村和をヒロインに、麻雀に対する想いから「麻雀を通して出来た絆」、『「麻雀部の絆」「個と個の絆」「家族の絆」「姉妹の絆」』を中心に清澄高校麻雀部(竹井久)の話が描かれる。
主人公は咲だが話の中核を他に置く事により、全体をより良くしている。
阿知賀編も同じく原村和をヒロインに戴き、麻雀に対する想いとのどかに対する想いを重ねている。
「人と人の想いによる繋がり」により重きを置いている。(百合分増量)
少年漫画は人の成長を描き、努力友情勝利を掴み取る。そこで阿知賀の成長をより促すエッセンスとして登場するのが赤土晴絵である。
漫画とアニメで若干意識の共有が出来てない部分があったのは残念であるが。
アニメでの演出に幾つか失敗があり、話の中の重要なファクターであるにも関わらず、その存在感を十二分に発揮出来ずにいた。
一クールで描く事に無理があったと言わざる得ない。
全国編もそうだが、大人の事情で作品の魅力が落ちるのは残念である。出版社はアコギな商売ばかり考えるより、契約を見直し、作家を大事にした方が結果的には儲かる。目先に利益より、もう少し長期スパンで考えた方が良い。確かに「旬」を逃したくない気持ちも分かるが、本物ならそんな心配必要ない、出版社はそんな本物になる人材を育てるべきである。
赤土晴絵はその実績以上に高く評価されている。
実践から四年以上離れていたのに実業団からスカウトされ、僅か一年未満の活躍で現役トップクラスのプロに誘われる。
普通の競技ではまず有り得ないであろう状況だ。
それは何故か?予想というか妄想。
思い浮かぶのは小鍛治健夜プロの存在である。
全プロ雀士の目標は打倒・小鍛治健夜であり、それにたった一人で一矢報いた赤土晴絵の打ち筋が再評価されたのではと予想。
熊倉トシも実は自分を引退に追いやった小鍛治健夜打倒を胸に赤土晴絵をスカウト、瑞原はやりも同時代の化物、嘗て自分にインターハイで苦渋を舐めさせた小鍛治健夜への復讐を誓っているのかも。
愛宕母やもしかしたら宮永母等も打倒・小鍛治健夜の為に後進の指導をしたり娘を育てたりしているのではなかろうかと妄想。インターハイ後に、すこやん、赤土晴絵、宮永姉妹が卓を囲む。全ては打倒・すこやん、または、すこやんを倒した世界1位。
赤土晴絵の有能さは全国大会後半から発揮される。
生徒の自主性を引き出し、的確なアドバイスを送る。
しかも照魔鏡で相手を見抜く照ですら見破ることが出来なかった菫のクセを見破った。
ならば何故、二回戦の千里山戦にアドバイスしなかったのだろうか?
理由は2つ
まず二回戦は今の実力で突破できる確信があった。
これは昔のチームメイト(準決勝まで行った)と同じくらいには強くなっているので安心。
もう一つは生徒の自主性を促す為、何の為に自分達がここまで来たのかを、今一度思い起こさせる為だ。
言葉だけでは伝わらないものがる、それを示した。
玄に対してだけは相手が照だけに何のアドバイスも出来なかった、実力を出し切ってもらう以外の手段がない。
あとは玄が自分で気が付くのを信じるしかない。
控え室での玄との対局で、昔を少しだけ振り返り、トラウマを払拭する努力を自身も続けている事を示唆。
「これから何度も見ることになる」
全国大会の準決勝である、何度も放送されるであろう。
嘗て自分を追い詰めた時の様にといった所か。
赤土晴絵の不幸はインターハイだけでは終わらない、すこやんは高校卒業後も大活躍、その神懸かりな闘牌に磨きを掛けていく。
すこやんの活躍の度に第六一回インターハイ準決勝はTVで流されたであろう。
「小鍛治プロって 海外行っても麻雀しかやらないらしいんですよ」
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テーマ : 咲-Saki-
ジャンル : アニメ・コミック